
シュールリアリズムの代表的作家、ルイス・ブニュエル。
日常と非日常が曖昧に行き交う快感。
どの作品もセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れ、
立派なエンターテイメントだと思う。
小難しそうな題材もサラリと料理されるのが魅力。
パリからスペインの聖地へ向かう巡礼の道を、
旅するピエールとジャンは、不信心で不遜者。
聖ヤコブが眠るスペインの巡礼地、
サンチャゴ・デ・コンポステーラへ向かう、
聖なる銀河でふたりは死の天使やサド公爵らと出会う。
うーん、面白いけど分かったような分からないような(笑)。
柱は2人の巡礼者がスペインへ向かうロードムービー。
その間、キリスト教をテーマに、様々なエピソードが展開する。
時空もバラバラで、過去と現代を行ったり来たり。
集中していないと、すぐに置いて行かれてしまいそう(笑)。
信者じゃないし、聖書すら最後まで読んだことがない私。
映画の最後に、遺されてきた実際の言説を引用したとあったから、
矛盾をいろんな視点で突き、皮肉っているのだろうな。
キリストが実在した人物ならば、彼とて所詮、生身の人間。
きっと七つの大罪も犯してきたに違いない。
そう思えば無神論者の私もまた、キリストに親しみを持つ。
キリスト教批判ではなく、解釈だと感じた。
汝、姦淫することなかれ(笑)。
「銀河」(アイ・ヴィー・シー)
97分/カラー/モノラル/16:9LBビスタサイズ
原題:LA VOIE LACTEE
仏=伊:Fraia Film&Greenwich Film Productions作品
製作年:1968
監督・脚本:ルイス・ブニュエル
製作:ウリ・ピカール/セルジュ・シルベルマン
脚本:ジャン=クロード・カリエール
撮影:クリスチャン・マトラ
出演:ポール・フランクール/ローラン・テルジェフ/アラン・キュニー/デルフィーヌ・セイリグ






